田村 憲久
厚生労働大臣

STYLING COLLECTION 2020オンライン決勝大会が盛大に開催されますこと、心よりお慶び申し上げます。
近年、個人の価値観やライフスタイルの多様化が進む中で、理美容業界の皆様方は、生活衛生産業やファッション産業の中核として、健康で豊かな社会を築いていくために重要な役割を果たされていることに厚く御礼申し上げます。
また、主催団体であるSPC GLOBALをはじめとした関係者の皆様におかれましては、人を育てることの重要性を御理解いただき、長年にわたり理美容業界の技能の向上、人材育成等に御尽力されていますことに、深く敬意を表します。
本年は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言と新しい生活様式への対応など、関係者の皆様におかれても、大変な御苦労をされたことと思います。しかしながら、優れた技能と高い志を備えた人材育成は、一朝一夕に成せるものではありません。このような事態の中、本大会をオンラインにより、中断することなく開催されることは、人材育成のみならず、感染症対策と社会経済活動の両立の観点からも、非常に意義深いことと考えています。
本大会の開催により、若者をはじめとした国民各層が理美容業界や技能の魅力・重要性についての理解を深め、理美容業界の意欲ある方々がその高い技術を競い合い、活躍する姿が紹介され、技能の重要性が広くアピールされることにより、より多くの方が進んで技能者を目指すようになることを期待します。
厚生労働省においても、毎年11月を「人材開発促進月間」と定め、「技能五輪全国大会」の開催など、技能が適切に評価される社会、技能尊重気運の醸成に向けて取り組んでいます。
こうした取組を実効性あるものとするためには、理美容業界をはじめとした関係者の皆様による技能振興への御協力が不可欠です。今後とも皆様方の更なる御支援・御協力を賜りますようお願いします。
結びに、本大会に出場される皆様方が、これまで研鑽してきた技能を十分に発揮され、その高い技術をアピール頂くとともに、本大会が更なる飛躍の場となることを心から祈念します。併せて、SPC GLOBALをはじめ、関係者の皆様の益々の御発展と御健勝を祈念いたしまして、私からの挨拶とさせていただきます。